目次
私たちは今、人類の持つ価値観に変化が起きる分岐点に立っています。この2010年から2020年にかけて、私たちはインターネットの素晴らしさを知りました。それと同時に、インターネットがどのように我々の人生を奪っていくかをも目の当たりにしてきました。
これからの時代、今までのような後付け価値を重視する価値観は滅んでいきます。自分が体で感じる満足感を重視する価値観に変えていかなければ、価値観どころか、自分の意志、そして体までを滅ぼしていってしまうのです。
自由、お金、名声、承認、持ち物、影響力などの成功イメージに囚われている限り、永遠にそのイメージの餌食となってしまいます。
この記事ではその渦から自分を開放し、新しい時代の、新しい成功者として生きるための様式を7つご紹介いたします。
物事に良し悪しを付けない
日々人生を生きていれば、良いことだけでなく、嫌なことだって起こります。想定外のこと、納得いかないこと、ムカつくこと。様々な事が起こるのが人生です。
人間の特性として、プラスの出来事よりもマイナスの出来事の方が強調されて感じてしまうということがあります。日々起こった出来事の9割が良いことでも1割嫌なことが起きてしまうと、嫌なこと10割に感じてしまうのです。
ここで面白い考察です。マイナスに感じたり、嫌に思ってしまう出来事ですが、実はマイナスに感じないでも対処できる場合がほとんどという事。もし行動が必要なのであれば行動に移せば良いだけであって、物事に良し悪しを付けるということは、実は行動するだけよりもエネルギーを消費し、体には負担(ストレス)となるのです。
感情を抱くことが悪いのではありません。起こった事に抵抗をする(レジスタンスを感じる)のか、起こった事を受け入れ、許容の感覚で対処するのかで、体そして精神的に感じるストレスは大きく変わってくるのです(すべきことが同じだとしても)。
物事に良し悪しを付けると、良い時はいいですが、悪い時は自分が惨めに感じてしまいます。起こった事は過ぎたこと。やるべきことと嫌悪感を切り離して、事を淡々とこなすことが出来れば、思考や感情の渦に飲まれること無く生きることが出来るようになります。
新しい時代の成功者の特徴1: 物事に良し悪しを付けずに対処する
お金はツールだと思っている
お金が安心感や幸福度とリンクしている(繋がっている)と、お金が減るたびにダメージを感じてしまうようになります。ダメージとは自分の何か大切なものが無くなってしまったという、幻想的な喪失感のことです。
ただの感情に見えるこの喪失感ですが、実は我々人間の力を奪ってしまう。落ち込んだり、気にかかったり、後ろめたい気持ちになったりするこれらの感覚は、人間の創造性を奪い、人間が唯一体験できる「今」というこの瞬間とのリンク(接続)を遮断し、人間を思考(静止)の渦の中に連れ込むのです。
人間の力、変化を生み出す力や全ての創造性は「今」にあり、変化は「行動」な訳ですから、そのパワーの源から「遮断」され、人として「静止」することは無力と同義であることはご理解いただけるかと思います。
ではこのパターンから脱却するためにはどうすればよいか。
お金がすべての人生ではなく、お金を人生の一部、つまり人生において活用できるツールとして付き合えるようになる必要があるのです。
お金は必要なものを手に入れるためのツールに過ぎない。
これを心得るのです。
お金が減る(お金を使う)イコール、価値を頂いているという事。お金が減ってストレスを感じるのは、ちょっとおかしな事とは思いませんか?本来であれば等価交換ですから、ありがたくお金が使えれば良いものの、消費がストレスになってしまっては本末転倒。使うお金1円1円に、感謝の気持を添える必要があるということです。
また、お金がない事を理由に、行動が制限される事はストレスに感じやすいですが、これもよくよく観察すると出来る出来ないの2択です。買えるのであれば買えばいいし、買えないのであればそれを受け入れるだけ。抵抗する必要はありません。
お金と健全な関係性を保つ。これが新しい時代を生きる成功者であるために必要となります。
新しい時代の成功者の特徴2: お金はツールだと思っている
自分の特徴・特性を理解している
この時代にストレスなく美しく生きている人の特徴として、自分が自分の理解者であることが挙げられます。自分がどのような人間であるか、自分で良く知っているのです。
逆に自分を知っていないとどうなるかと言うと、様々な支障をきたします。
自分の限界に気づかず無理をしてしまったり、自分の癖に気づかず同じ過ちを繰り返してしまったり。ここで注目していただきたいキーワードは「気づかず」です。気づかないという事は、自分を理解しきれていない。自分の特徴、特性に無意識であるということ。
スポーツの世界では、強者のプレーを「隙がない」と形容しますが、これは「無意識がない」ということ。自分の無意識を補うためには、自分の弱点や癖を理解する必要があるのです。
ストレスなく生きるためには前述のように強くなる必要があるわけではありませんが、自分自身を理解し、自分をストレスに晒す以前に、ストレスにならないような回避術(無理を回避、同じ過ちを回避する術)を身につける必要があるのです。
そのためには自分を俯瞰して(観察して)、自身の特徴・特性をより深く理解することが必要となります。
新しい時代の成功者の特徴3: 自分の特徴・特性を理解している
アイデンティティと常識に左右されず自分を生きている
アイデンティティとは、自分が履歴書に書く内容です。自分に”ついて”書く内容がアイデンティティ。
自分に“付いて”いる概念のことです。
- 名前
- 性別
- 年齢
- 配偶者ありなし
- 子供ありなし
- 住まい
- 出身地
- 最終学歴
- 出身校
- 職歴
自分の生きた人生を紙に書き出せるものが、あなたのアイデンティティ。あなた”の”アイデンティティ。あなたではないことが留意点です。
では新しい時代の成功者はアイデンティティに左右されないとはどういう意味かというと、自分に付いている内容に左右されずに生きているということです。
例えば、これらの内容はいずれもコンプレックス(自分だけが気にする欠点)になりがちな内容です。
- もう何歳にもなるのに結婚していない
- 子供もいない
- 住まいは誰も知らない田舎
- 出身地も田舎
- 学歴は高卒
- 大学は行っていない
- ろくに働いた経験もない
- 容姿に自信がない
- LGBTである
しかしこれを気にしたところで何ともなりません。
さらにこのアイデンティティに加え左右されやすいのが常識というもの。実はこの常識の方が、履歴書の内容に左右されるよりタチが悪い。
- これは常識はずれ
- これをしたら世間の目が気になる
- この選択は非常識
自分のすべての言動を他人の目で判断するようになってしまいます。このインターネット時代では特に他人の目を気にする傾向にあります。(日本ではこの世間の目が他国より群を抜いて厳しいです。新しい感覚を持つ人が海外にどんどん移住していくのはこのため)
自分ではOKと思っていることでも、他人の目を気にしてOKを出せない。これは自己表現の抑圧以外の何物でもありません。
自分の大事なものは自分で決めよう。それがアイデンティティと常識に囚われずに生きるということです。
新しい時代の成功者の特徴4: アイデンティティと常識に左右されず自分を生きる
過去を囚われずに生きている
過去に囚われて生きるとは、悔いを持って生きているという事です。
- もっとこうしておけば良かった。
- あれはしなければ良かった。
- あの時のあれがなければ。
過去とは、過ぎ去ったと書きます。 過ぎて去ったのにも関わらず、戻せない過去を悔やんでいては、何事も真摯に取り組むことは出来ません。
これは人生の出来事に適用されます。
- 誰かにされたこと
- 誰かにしてしまったこと
- 何かに巻き込まれてしまったこと
- 何かを引き起こしてしまったこと
されるもするも同じです。悔やむことは自分の人生を否定すること。どんなに納得のいかない出来事があったとしても、悔やみの意識状態から、輝く未来を創り上げることは不可能なのです。
前を向いて、頭を上げて、過去ではなくこれからの人生、いや体感できるこの今を生きよう。
新しい時代の成功者の特徴5: 過去は過去。過ぎ去ったものはスッキリ忘れて生きている
人のせいにする生き方をやめる
過去に囚われて生きる事にどのような弊害があるかというと、すべてを人のせいにする生き方になってしまうのです。自分にとってマイナスな出来事が起こるたびに人のせい。自分の望まない事が起きると他人のせい。
傍から見ると、人のせいにする事は至って普通に思えるかも知れません。
そりゃそうだよな。 そりゃあいつのせいだよな。 そりゃあの一件のせいだよな。 仕方ないよ。
という風に思えるかも知れません。
しかしこの考え方には、個々の可能性を封じ込める重大な欠陥が潜んでいます。
「自分の人生を歩めなくなってしまう」のです。
他人のせい、出来事のせい。「せい」を漢字で書くと、「所為」と書きます。「しょい」とも読めるこの熟語ですが、仕業(しわざ)という意味があります。
他人の仕業。出来事の仕業。
他人のせいにするということは、他人に自分の人生を明け渡すということ。人にせいする時は後ろめたい気持ちになるのはそれが理由です。
自分の人生、自分で責任を取らずに誰が取るのでしょうか。 人のせいにするのは簡単です。 そして人にせいにする人は自分に正直に生きていない人が大半です。
人のせいにする癖があるのであれば、今日やめましょう。
自分の人生を自分で歩むために。
新しい時代の成功者の特徴6: 何事も人のせいにしない
将来を心配せず今日を一生懸命に生きている
将来に不安を感じ、心配をしたくなる気持ちは分かります。しかしこの不安と心配という感覚には実用性が全く無く、不安になろうと心配しようと残念ながら結果は変わりません。
では将来なんて気にせず、今日という1日を一生懸命に生きることが今できる最大限のこと、ベストな事かもしれないとは思いませんか?
本当に将来が不安であれば、今行動に移すべき。不安に感じる何かがあるのであれば、それを変えるべく今日行動に移すべきですが、将来への不安が慢性的なものとなっている場合は要注意。
不安と感じる事そのものが、実は安心に繋がっているという、矛盾が発生している場合があるのです。
不安なのに不安を感じることで安心している??
意味が分からないと思いましたか。確かにこの文は矛盾しています。しかし人間のエゴの仕組みからすれば、これは理にかなった方程式なのです。
では何故か。 これは、不安と感じることで、自分が何かをしている気分になってしまうことが原因です。
心配することで不安要素から逃れられると勘違いしてしまう。 心配をやめてしまえば、不安要素がすべてのしかかってくると勘違いしてしまう。 不安と感じなければ、自分はなんのために生きているのかがわからなくなってしまう。
これが不安と心配の仕組みです。
不安と心配を手放すことは大変です。一番難しいことかもしれません。しかしこの感覚には実用性が全く無いのです。これは紛うことなき事実です。
不安と心配を手放すことは怖いです。でも大丈夫です。手放しても大丈夫です。本当に状況は変わりませんから。
もっと安心して生きてください。 安心できるのは今しかない。
新しい時代の成功者の特徴7: 不安と心配が無意味なことを心得ている
さいごに
お金、名声、権力、自由などと定義する「成功者」の時代は終わりました。これからの成功者は、どれだけ自分の人生を「自分主体」で生きれるかどうか。これは良く言われる自己中心的な生き方ではありません。そのジコチューは「他人を一切気にせず生きるKYピープル」を指すので、「自分主体」とは意味が違います。
自分主体で生きるとは、人生で感じられる全ての価値を自分に置き、自ら自分の世界を創り上げて生きるということです。
自分の人生を感じられるのは自分しかいません。
さぁあなたも自分の人生を創り上げよう。
一生かけてあなただけの世界を創り上げよう!