エゴは欲望と恐れを餌に生きています。
千と千尋の神隠しのカオナシ、あいつが宮崎駿が表現したエゴです。
千は「今を生きる象徴」として宮崎駿が表現したと見ています。
カオナシは千を見た目でしか判断することが出来ません。
カオナシは千を求め、強引にも狂気を纏い千を捕まえに動きます。
金を無限に手から出し、それを餌に千を奪おうと試みるのです。
しかし千はカオナシの金になど一切興味を示しません。
何故ならば千には欲望も恐れも無いからです。
彼女は今やるべきことを実施しているだけなのです。
カオナシの言動を見れば火を見るよりも明らかなのは、欲望(千を求めること)と、恐れ(千を得られないこと)に翻弄されているということです。自己を失い、狂気を帯びた負のエネルギーとしか言いようのない有様となり、最後には自分を破滅に追い込む。
馬鹿な話です。
翻弄されぬよう、気を引き締めて息ましょう。