瞑想とは一体何なのか。瞑想を行う意味は何なのか。瞑想の目的は、ずばり人間という衣のメンテナンス/調整を行うためです。思考を止めたり、呼吸に意識を向けるなどもありですが、本来の目的は体とマインドをリラックスさせ、常に稼働している人間という名のマシンに、意図的に休息を与えることにあります。
瞑想は自主的に行う身体のメンテナンス
車などの機械と同様、人間もエネルギーの補充とメンテナンスが必要なのです。休息とメンテナンスが行われないと、高次の叡智が強制的なシャットダウンとして、風邪を引いたり、思いもよらない出来事を召喚しストップをかけます。そうでもしないと人間の生命に関わる重大なことに繋がり兼ねないため、風邪などの不調は一種の「生理現象」として我々人間を守ってくれます。感謝すべきメカニズムです。
風邪は叡智が与える強制的な瞑想
ではその「風邪」ですが、風邪を引いて寝込んでいる最中はもちろん熱も出たり喉もやられたりで人体的には苦しいものの、どこかで安堵感というか、平穏を感じるというか、そのような経験はありませんでしょうか。それは身体に不調があるため、その身体の不調に意識が向きます。何を考えようと、何をどうもがこうと、今その瞬間は風邪を引いている身体としか向き合うことが出来ません。リラックス、言葉を変えるのであれば、天に身を委ねるしか無いのです。
つまり普段我々人間が必要以上に使い、囚われている思考から意識が離れ、身体に意識が向く。するとこれも人間の仕組みのひとつなのですが、意識が向く行き先は自然と改善に向かうため、身体の不調である風邪も改善に向かうのです。
身体を天に委ねることで細胞が変わる
ではなぜ風邪と瞑想が関係しているのか。もうお解りでしょう。このリラックスと身体への意識、というメカニズムが瞑想の目的と繋がっているのです。身体全体(マインドや臓器含む)に意識を向けリラックスし、あたかも天に細胞の書き換えを委ねているような感覚にシフトしていくのです。すると我々人間がすることはただ身体を感じることだけで、天が命をあなたに授けたように、身体をエネルギーレベルと細胞レベルでの調整を自然と実施してくれます。
前述の風邪の例は強制的なシャットダウンと形容しましたが、他にも人は無意識にこの瞑想を行っています。例えばお風呂。疲れた日でも嫌なことがあった日でも、温かいお風呂に浸かれば、ふぁ〜っと一息。安堵感とリラックス感に包まれます。お風呂は特に自分の体温よりも温かい湯船に浸かるわけですから、これも強制的に身体を感じることになります。何分お風呂に浸かるかは人それぞれにしても、数分だけでも身体に意識が向けば、前述の宇宙の細胞書き換え作用の恩恵が得られるわけです。
瞑想の目的・意味
思考を無くすことが瞑想ではありません。呼吸を意識することが目的もありません。
生きていることを感じること。天に生かされていることを感じること。
命と身体を感謝して、自分の身体を愛してあげること。
それが瞑想の目的です。
そうすることで自然と身体のエネルギー軸の調整が行われる。
決して「自分」が調整を行っていると勘違いしないように。
調整される場所に行くための手段であることを心得ましょう。
瞑想は目を閉じてじっとすることだけではない
人それぞれ行っているメンテナンスの種類は多岐に渡りますが、自分では瞑想だと思っていないことでも、自然と調整区域へのアクセスが実施されている行動があります。
例えば
- 運動・エクササイズ(身体を動かすことで身体を強制的に感じられる)
- 旅行(行ったことのない場所へ行くと身体でその場を感じられる)
つまり巷で言われている「ストレス解消」というものは、身体をリラックスさせ、自分を感じるため時間を設けること。瞑想とストレス解消は同義なのです。
瞑想のやり方 / 方法解説
瞑想法は簡単です。
瞑想は身体と思考をリラックスさせ、自分がただ生きていることを感じる事です。肩の力を抜き、身体全体への重力を感じます。鼻から深呼吸して、空気が喉、肺を満たしていることを感じましょう。目は閉じた方が良いでしょう。そこでさらに身体に意識を向けていきます。つま先、ふくらはぎ、ふともも、臀部、腰、背中、お腹、胸、首、肩から指先、首から上は頭蓋骨、そして顔を形成する目、鼻、口、耳、額、こめかみまで。順番に意識を向けていきます。
身体の次に空間を感じてみましょう。空間が大海原だったとしたら、海底で水に包まれ静寂を感じるかのように、莫大さや聴覚、嗅覚にも意識を向けると良いでしょう。
ひとつのエネルギーフィールドとして身体全体を感じられるようになったら、その感覚を保ち続けます。意識すべきことはただただリラックス。思考を止めるなどの抵抗はやめて(思考は止むものではなく観察するもの)、身体中に広がるぞわぞわ感のような振動のようなエネルギーフィールドに浸かっていれば瞑想は成功です。
瞑想の時間
行う時間帯、行う時間の長さも問いません。朝でも昼でも夜なる前でも。仕事の合間でももちろんOK!数秒でも数十分。自分の身体を感じる癖がつくと、自然と瞑想に費やすべき適切な時間が感覚でわかるようになってきます。
瞑想で意識すべきチェックポイント
- 身体全身をリラックスさせ、全身をひとつのエネルギーフィールドととして感じること
- 空間を感じること
- 静寂を感じること
- 呼吸に意識を向けること
さいごに
不思議と人間はあたかも「自ら」生きているように誤解しています。大きな間違いです。生命を授けたのは天であり、心臓の鼓動、臓器の活動、全てを管轄しているのは私たち人間ではなく、宇宙の叡智です。自分で生きているように感じてしまうことが思考の誤作動による勘違いで、人間から創造力を奪ってしまいます。人間も自然の一部であり、鳥、動物、虫などの生き物、花や木などの植物が生かされているのと変わりません。宇宙の叡智に敬意を払うこと、そうすることでさらなる恩恵が得られる。それが瞑想なのかもしれません。